2012年5月3日木曜日

本当の気配りとは・・・

昨日のこと。
スターバックスの店員さんが、聴覚障害の方でした。
入ると、「いらっしゃいませ」の滑舌でそれとわかる。
胸に「私は聴覚障害があります。ご配慮お願いします。」とのバッジ。

私は、配慮が足らずに顔を下向けてメニューを見ながら普通の声で「アイストールラテ・ショット追加」と頼んでしまっていたので、店員さんの聴覚障害に気づいたのが後になってしまったのだが、言い直そうとしたところで、流れ作業で例の「コンモーレ・アイスダブルトールラテ」(みたいな)こと。隣のコーヒー作る店員が繰り返し、これはいつものスタバ方式。

でも、よく見ると、他のお客さんでもオーダーのミスが目立つ。
僕の前の人がホットコーヒーとアイスコーヒーが間違っていた。そして、僕もダブルショットを頼んだが、シングルであった。

カフェのような、注文を流れ作業でどんどん進めていく現場って、ほとんどが言葉による聴覚コミュニケーションに頼っているので、あの店員さんはすごく大変だと思う。はっきり言ってしまうと、一人では厳しい。特に忙しい時間帯は。

でも、胸のバッジにあった「ご配慮」を考える。
客は、店員さんが聴覚障害と気づいたら、はっきり口を見せて大きな声でメニューを繰り返す。しかし、店員同士はどうすれば良いのだろう?見ていると、他の店員さんも、自分の同僚にどう接して良いのか掴みかねているように思えた。

障害の方のノーマライゼーションを進める配慮は、バイトばかりの職場ではシフトによる当たり外れや、継続性の問題がある。スタバのようなトッピングの多いカフェではないところで(ちょっとオヤジ系の喫茶店のイメージ)やるのがよいのかな、とも思う。
 イートイン形式のアメリカスタイルの店は、障がい者の労働環境としては、やっぱりハードルが高いんだろうな。本当にマイノリティのために想像力を働かせて、最適化されたシステムを遊ばせるというのりしろのようなシステム作りが必要な時代なんだろう。


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