7/15-16 信州 戸倉上山田温泉へ
7/15 長野新幹線で長野→善光寺へ。
長野市内は3年ぶりに中央通りで長野祇園祭。
お酒の高野 森の喫茶店
善光寺では、暗闇の戒壇巡り。
混雑しているため無音ではないのだが、光のない世界に流れる時間。
また、闇が人間に与える不安感をリアルタイムに実感する事ができる。
これは貴重な経験だ。人間はお金をかけなくても新しいものを知覚できるのです。
お酒の高野で信州の地酒を物色。駅前には真澄、西之門などがおかれていたが、ここには
佐久の花、大信州の二枚看板が。うーん、とりあえず荷物になるので物色だけ。
その後、しなの鉄道で戸倉上山田へ。
むー、南房総にも似た、まさに寂れた温泉街。
しかし、笹屋ホテル豊年虫は、有形文化財。志賀直哉、若山牧水、井上靖なども愛した老舗旅館。めちゃくちゃくつろげた。
夜は地元のお祭り。これがすごい。ヤンキーメイクのオール女子による神輿!
この街で生きていくためには、ヤンキーになるしかないと思わせるほどの壮観。。
僕はこの街では生きていけないな、と。
射的のみどり、のおじさん。「射的は楽しんでもらえばいいの。それしかファミリーで楽しめるところないんだもん」 ヤンキー色が目立つ街並でちょっと癒されました。
締めは花火。田舎の花火は、近い。。
スナックのお客さんも、みんな出てきてほのぼのとした感じ。
花火が終わったら、客引きが盛んなのも夏祭り的だね。ちょっと治安的に不安だったので
早めに宿に帰還。
2日目は戸隠。奥社から九頭竜社、中社と経由して蕎麦茶屋極楽坊の戸隠蕎麦を堪能。これは絶品。あとから食べログ見たら、★3.76 の高得点。
しかし、暑い暑い・・・消耗激しく、前日下見した高野で大信州超辛純米など3種を購入し、モヤさま風に喫茶店探し。新幹線まではまだ時間があるなあと思っていたら、なんと「千石劇場」を発見!「苦役列車」ちょうど上映時間・・・
映画館は薄ら暗く、節電かクーラーなし!お客さん5人ぐらい。映画の内容ももちろん
劇暗・・・ある意味、ここで見れたのは奇跡か?
最後、森山未來がチンピラにぼこぼこにされる店が、「信濃路 鴬谷店」のオチまでついてる。うーん、偶然が重なるにせよ、素晴らしい旅の過ごし方だ。
今回の感想。
寂れた温泉街は、個と宿の関係性だけで成り立ってしまうので、個と街の関係にはならないんだな。お祭りを楽しんでいる地元の人の姿は活気があって良かったが、かえって日常の退屈さを想像させるものだった。まさに、つげ義春の世界。
でも、宿の佇まいは、歴史が積み重なったそれであり、温泉宿としてはそういう街の寂れも含めて肥やしになるのだなあという事。
この両立って実は極めて難しい事。射的屋の主人、スナックに頼らないためには、まんじゅうやら何やらかんやら、産業を生み出していかないと行けない。草津はたくさんは生めないよ。そりゃ。
でも、ヒントはあるような気もする。一つは、宿坊スタイル。極楽坊のような「宿泊客向けの美味しい料理」を、いかに観光客全体に広げていくか。。合併などによる業界再編
が可能なのかどうか?観光客にとって必要な、足りない店は何なのか?
信州は農作物の宝庫。軽井沢とは違う形での反映の仕方があるといいなあ、と思う。
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