2012年8月25日土曜日

ほんのまくらフェア 新宿紀伊国屋本店

100種類の小説の「書き出し」から、自分の気に入った、気になった本を購入する。
タイトルは伏せられている。
自分の感覚的な興味とマッチするか否か?

「本を読む」という行為は、自分の経験に照らして言うと、とても骨が折れ、体力がいることだ。毎日、通勤電車の行き帰りで少しずつ読む人もいるだろう。しかし、「読みたい」と思ったときに一気に読み進めないと、自分の中で旬じゃない本を読むことは、多大な困難を伴う。そう、本は「生もの」だ。

そうすると、ある程度まとまった時間を読書に注ぐだけの時間とエネルギーが必要だ。
それでも、どうしても本の好みは偏るもの。「気にはなるけど全然読んだことがない」という小説や物語は多いはず。

その点、書き出し=まくら だけから、読みたい本を決めることは、自分でも思いがけないほんとの出会いを与えてくれる可能性がある。もちろん、全然つまらない時間の無駄の可能性もあろう。そこは、書店員やフェアの主催者の腕の見せ所だろう。

何はともあれ、私が手にした、リルケ「マルテの手記」を読み進めることにしよう。

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