2013年1月3日木曜日

箱根にて

正月の箱根。それは、いつもテレビの中の世界だった。

 今年は年末に同窓会があって帰省したので、年明けの予定は未定だった。
ふと12月某日、じゃらん「年末年始の宿」を見て「箱根」と検索したら、ほぼ有名旅館はなかったが、たまたまリゾート&スパホテルの空きを発見し、少々値は張ったが、まあお正月だしということで即決した。

 お正月の箱根は天気が良く、強羅にあるリゾートホテルは、綺麗な外観とは裏腹に、畳の和室とタイル張りの内湯(+家族風呂)は昔風で、昔あった温泉旅館か民宿の温泉部分を残して、他を作り替えたことが予想された作りだった。料理は、地元相模湾の魚を中心としたイタリア料理フルコースで、鮑が非常に美味しかった。鯛・勘八・鱸のカルパッチョ、オマール海老のタリアテッレ、肥後牛のサーロインステーキ、ちゅら鮑のソテー、春菊ソース など。
 温泉は先程述べたように、むしろ古く狭い。しかし、運良く、2回とも他に客はいなかった。15組の宿泊客は、何をしていたんだろ?

 少し苦言を言わせてもらえば、接客の人があまり訓練されているとは思えず、いわゆる
老舗旅館に見られる「重厚なホスピタリティ」は感じられなかった。イタリア料理+レトロな内湯、に対して、果たしてこの宿のメインターゲットはどの層なんだろう?と思った。うっかり来ちゃったご老人は、ちょっと居心地悪いんじゃないんだろうか、と余計なことを考えていた。タバコぷかぷか吸ってエステして、っていう女子会2人組、みたいなのがジャストかなあ?

 初エステ経験。50分11000円のハーフボディーコース。
 wikipediaでエステティック(Aesthetic)を調べてみると、日本では、明治時代から「美顔術」が先駆けとされる。1970年代から、顔に留まらず、全身按摩、脱毛などが行われるようになる。1996年に日本エステティック協会ができて、国家資格ではないが、たかの友梨、スリムビューティー、ヤマノ、ミスパリなどのスクールに通って資格を取るみたいです。
 エステ感想。「自分は感覚過敏があるなあ」。言い換えると、くすぐったがり。
 触られると、本来は弛緩してほしい筋肉にピッと力が入る。それの繰り返しである。
 良いマッサージ師さんは、触れた手を離さずにゆっくりと隣接する筋肉群を包み込むようにほぐしてくれる。残念ながら、今回のエステは、オイルを塗りたくり、筋肉をくちゅくちゅと回すだけであった。オイルを塗ることで、施術者の手とこちらの肌の間に薄い膜が出来るのか、直接その手の感覚が伝わってはこない。しかし、関係のない筋肉がいきなり触れられると、きゅっと萎縮してしまうことが繰り返されていた。
 そういうわけで、50分間、緊張しっ放し。なんか疲れた。コスト考えると次はないかな。つーか、普通にマッサージチェアでええよ。

 
 2日目は箱根駅伝(往路)。
 強羅駅は人でごった返していて、強風のためケーブルカーや遊覧船は運行中止。やむなく、宮の下まで登山鉄道に乗り、富士屋ホテル前の中継スポットに陣取る。風が強く寒い・・・ 全選手が通り過ぎるわずか20分のために、1時間ぐらいスタンバッて、終わってみたら、これまた疲れた・・・まあ、臨場感はなかなかでしたが。

 帰りの登山鉄道は、帰宅する人の鬼のような行列。宮の下の駅に入れない人が列を作り、車内は押し合いへし合い。下りはまだしも、上りはスイッチバックもあるし大変だなあと思いながら。。
 そもそも、箱根登山鉄道は1時間4本の運行で、2両編成(スイッチバックだから)。
隣のオバチャンが「両数増やしてくれたらいいのに」と愚痴っていたが、そりゃむりだよ、と思った。

 まあ、箱根は電車が集客するには大きすぎる観光地なんですね。車がどの程度規制され渋滞を作っていたかは知らないが、概して日本の観光地って温泉とセットになっているから、日光いろは坂で紅葉の時に経験した大渋滞と同じで、イベントであっさりとキャパを越えるんだろうなあ。事故がなかったからよかったけど、登山鉄道の車掌さんに同情してしまった。。
 

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