2013年1月9日水曜日

運動嫌いの理由

 年末から首が痛くて最初肩こりだと思っていたのだが、なんか血圧が高めなので、血圧計をちゃんとした上腕式のものを購入して定期的に測るようにしてみたら、首が痛い時は血圧が高かった。
 いよいよ来たかアラフォーメタボということで、年明けてジム通い再開。今度はサステナビリティーを重視して、短時間でも週3−4回を目標に。岸田みたいにラーメン控えて、食事は塩分表示をチェック。漬け物や醤油などにも気をつけて、生野菜をとる。酒の量は適量に、と、こんなに自分にいろいろ課していつまで続くことやら。

 こんなことここで告白することでもないが、僕は運動嫌いである。運動音痴であるから苦手であるということもあるのだが、昨日すごい混んでいたジムの更衣室で自覚した。僕は「汗をかくこと」が昔から嫌いなのだ。

 最近よく政治家が「汗をかかないといけないんです」と演説しているが、いつからか汗をかくことが少なくなった。子供は汗をかいてもへっちゃらだし、炎天下でバーベキューとかする時に、男の汗にキュンと来る女子もいることだろう。しかし、あのジムの更衣室に充満する多数の男の「ブレンド汗」。この汗の何%が自分の汗かと思うと、嫌悪するような、申し訳ないような気になる。たぶん、曖昧な記憶をたぐり寄せていくと、「汗でじめじめした感じの感覚過敏」なのだと思う。プラス匂いと。

 いろいろなことに対して、「アー嫌だな」と思うのが先に来る人は不幸だ。その不幸は、ポジティブ思考になろうよ、という意識づけでどうにかなるものではない。どちらかというと、「汗をかかない運動法」を考えないといけない。がんがんにクーラーかける、がまず考えられるが、節電の時代に逆行する考え。

 普段、よく診療に当たってて、自閉症の子が20代超えると急激に太りだすことに遭遇する。彼らは、もともと過敏が強くて変化を嫌うので、運動不足になりやすいことに加えて、内服薬剤の影響、食事が(唯一の)娯楽となっているなど様々な要因が考えられるが、そんな彼らのメタボ対策として有効な運動法は、ありきたりだが、「散歩、ジョギング、水泳」である。彼らは素直なので、毎日習慣づけさえしてあげれば、散歩やジョギングは比較的取り入れやすい運動である。また、男性は「電車好き」のことが多いので、徒歩→電車→徒歩という過ごし方も目的意識を植え付けられやすい。
 しかし、私が驚くのは、水泳好きの自閉症者が多いことである。私は、水泳も嫌いである。なぜなら、塩素の匂いと、眼鏡を外さなければいけないから。過敏な彼らが、素直に水に馴染むとは思いづらい。しかし、おそらくは地道な経験の積み重ねだろうと思われるが、そのようにして水過敏を克服する人は案外多いのである。そして、水泳は、濡れるが案外汗はかかないのである。泳いだ後に爽やかな身体感覚が得られるという点では、汗の過敏が強い者に対しても効果があるに違いない。

 (感覚)過敏というのは、その人の嗜好やライフスタイルにも影響を与えるものである。同様に恐怖過敏、対人過敏なども。過敏さゆえにフタをしてしまいがちな思考回路をどのように解放してやるか、そのことは結構重要な問題な気がする。




 


 

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